コラム

【安倍自民党政権】アベノミクスとは何だったのか?3本の矢(金融緩和・積極財政・構造改革)の評価とは!?

アベノミクス

安倍政権を振り返る。アベノミクスとは何だったのか?

政治家娘YOUTUBERみこちゃんねる

タカジュン

Ryuga

みこ 今日は、policy高校生ライターのRyugaくんに、アベノミクスを分かりやすく説明してもらおうという企画です!!

タカジュン さて、将来の財務大臣にアベノミクスとは何か説明してもらいます笑笑

Ryuga 今日はよろしくお願いします。

アベノミクスの3本の矢とは?

 

Ryuga アベノミクスは、①金融緩和、②積極財政、③構造改革という三つの柱で構成されています。補足として、③に関しては公式的に「成長戦略」とされていますが、核心は構造改革であるということです。

では、それぞれの項目について簡単に説明を。

まず、「金融緩和」とは、簡単に言えば日本銀行がお札をたくさん刷ること(実際に印刷している訳では無い。)やマイナス金利政策により、市場に出回る貨幣の量を増やし、投資を誘発させることです。次に、「積極財政」とは、インフラ整備などの公共投資の拡大や、減税などによって有効需要を創出することです。

この二つはカンフル剤のようなもので、もっと簡単に言えば「起爆剤」のようなものです。これは、リーマンショックや東日本大震災対応、民主党政権の失政により日本経済がどん底な状態であった2012年当時の状況から日本経済を再生させていくという目的が有りありました。

「構造改革」は、規制緩和などによって日本経済の体質を根本的に改善していくという「特効薬」のようなものです。つまり、一本目の矢と二本目の矢が飛んだとしても、構造改革進まなければ、日本経済の持続的な経済成長を実現するのは難しいと言えるでしょう。

そして、この「カンフル剤」と「特効薬」の合わせ技こそがアベノミクスであり、その目的は持続的な経済成長を可能にする、具体的には、名目で年率3%以上の成長を実現するというものであると理解をしています。

名目GDPとは?
国内で一定期間に生産されたモノサービスの付加価値の合計額を表す指標

タカジュン つまりは今までは悪い構造だったの?

Ryuga 例えば、日本の中央主権・中央集権的な経済構造は「1940年体制」(=戦時体制の踏襲)とも呼ばれています。永田町・霞ヶ関に権限が集中し、規制で雁字搦めにされた中央統制型の経済・社会のシステムが構築されていた結果、経済全体の新陳代謝が起こらず、成長出来ない構造がで出来上がってしまったのです。

1940年体制
中央集権的な構造が日本の成長を阻害していた。

実際、日本のここ30年の潜在GDPはほぼ0%の低成長であり、まさに高度経済成長期に貯めた貯金を切り崩していく、「ジリ貧国家」になってしまったのです。

みこ 構造改革がちゃんとできていないと金融緩和と積極財政の意味は・・・

Ryuga 確かに、大胆な財政と金融の協調政策は短期的な経済の再生には絶大な効果をもたらすのですが、長期的な持続可能な成長の実現には構造改革が必要です。

Ryugaのアベノミクスの評価

Ryuga まず、金融緩和の評価は「A」で、デフレ脱却を実現した点が大きな評価ポイントです。

これは、日銀と政府がインフレ・ターゲット(目標)を設定し、2%の約束の下で金融緩和を行った結果、インフレ率2%こそ達成していないものの、プラスに転じる等、少なくともデフレでは無い状態を作り出すことが出来ました。

ただし、インフレターゲットの核心は、期待インフレ率を向上させ、投資意欲を上向かせることにあります。しかし、未だデフレマインドは払拭されず、投資の誘発は実現出来ていません。よって、詳細は後述しますが、財政政策や構造改革と併せて金融緩和は今後も継続し、強化していく必要があります。

インフレ・ターゲット(目標)
インフレ(物価水準の継続的な上昇)を目標とする金融緩和の枠組み。

また、雇用情勢も大幅に改善されました。失業率は大幅に改善され、2%台前半と、ほぼ下限まで低下し、完全雇用と言える状態となりました。それだけでは無く、同時に就業者数も増えており、就業者数が増えた上で失業率が改善している点からも金融緩和による雇用情勢の改善は大きな成果であると言えます。

次に、積極財政の評価は「B」です。評価出来る点は、新型コロナ感染症に伴う経済対策です。例えば10万円の一律給付は、これまでの発想ではなかなかできないような大胆な施策であり、6月の消費支出の改善に大きく寄与しました。

一方で、財政政策全体としての問題点は、「消費増税」を2回行ってしまったことです。これは、1度目は経済状況が改善しつつある中であった為、影響は比較的小さく済みました。しかし、2度目は悪化し始めていた所で無理やり行ってしまった、かつそれにより昨年の10月~12月期のGDPが下がった状態で、予測は出来なかったとは言え、不幸にも新型コロナが襲ってしまったことで、日本経済はどん底な状態に陥ってしまいました。

そして、今のアベノミクスは歳出面に偏った積極財政である為、特定の産業や特定の企業、既得権団体を保護し、結果として民間の自由な競争を阻害する可能性、行政の肥大化を招き民間活力を削ぐ可能性を孕んでいます。よって、消費税や所得税の減税、社会保険料の減免といった普遍的な積極財政である歳入面の財政政策を打つべきであるということから評価は「Bです。

最後に構造改革は「E」です。3本目の矢は、善し悪し以前にそもそも飛びませんでした。これが飛ばなければ日本経済は根本的な成長出来る構造になったとは言えません。

規制改革に関して言えば、加計学園問題で「国家戦略特区構想」がつぶれてしまい、そこから規制改革自体は大きく失速をしてしまいました。本来であればあの時期からもっとアクセルをかけて改革を進めていく予定であったのにもかかわらず、結果として失速してしまい、結局日本の潜在GDP、つまり日本の潜在的な経済の力を示す値が上がらなかった点から、評価は「E」にさせて頂きます。

以上のことから、アベノミクスの総合評価は、「ABE」(アベ!?。勿論、こんなシャレの効いた評価は思いつきません。浜田宏一内閣官房参与の評価を引用させて頂きました笑)とさせて頂きます。大胆な財政と金融の一体政策(1・2本目の矢)により、マクロ政策の最大目標である雇用情勢の改善は実現しました。しかし、構造改革(規制緩和等の3本目の矢)は進まず、潜在GDPは低迷から脱せていません。持続的な成長の為には、マクロ政策は継続しつつ、構造改革も更にアクセルをかけていくことが必要不可欠です。

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