コラム

受験至上主義教育は正しいのか〜教育の本質を考える〜(By 太田一希)

受験至上主義教育は正しいのか〜教育の本質を考える〜

今回は受験至上主義教育が間違っているのか、昨年度まで受験生だった僕が考察していきたいと思う。

受験至上主義教育の弊害①主体性を失う

現在の入試制度のなかでは、受験で結果を残すためには暗記をすることが何よりも重要とされている。
漢字や社会科目の用語、英単語のような単純暗記だけでなく、数学の解放、英文法などの理解型暗記を求めるものもある。

これらに共通して言えることは、与えられたものを身につければよいということだ。
確かに、多くの人が工場労働者であった時代などには、与えられたものをこなすということだけで何とかなってきたかもしれない。

しかし、現代は答えのない事の解決を求められることが多いように思える。その点に関しては、受験だけで教育が終わってしまうのは、よくない事だと思う。

受験至上主義教育の弊害②多様性の欠如

多くの受験生は同じ指導要領にのっとった指導を受け、同じ共通テスト(昨年まではセンター試験)を受ける。生徒自信が学びたいことよりも、決められた受験に出る範囲を学ぶことに終始しているという受験生が多いと思う。

自分も大学生になっていろいろな活動をし、いろいろな人と出会うようになるまでは、勉強といえば受験に向けた勉強以外はほとんどしたことがない。

生徒それぞれが自分の学びたいことを学ぶ、少なくとも自分が学びたいことを探す、そういった時間を学校教育は提供すべきである。

受験至上主義教育の弊害③体力的・精神的ストレス

人生に1回~3回ほどしかない受験は、人生の大きなターニングポイントとなる。

親・教員・塾の先生など周りの人からも勉強しなさい、勉強しなさいと言われながら育った人も多いと思う。
実際に、自分が教育業界でアルバイトをしている中で、受験勉強に対して主体的に取り組もうという意欲はないが、周りの人からのプレッシャーによって大きなストレスを感じている人も少なくない。

自分も、受験期には、あまり周りから勉強しろとは言われていないが、模試の成績であったり、寝不足などから精神的・体力的なストレスを感じた。

もちろんそういった困難と向き合うことによって成長することができるとは思うが、全員が全員、立ち向かう壁が受験である必要があるのか疑問に思っている。

受験が自分にもたらしてくれたもの①努力をすることの尊さ

今度は、逆に受験を通して自分が得たものについて、書いていこうと思う。

受験を通して一番学んだことは、努力をすることの尊さである。受験勉強をしていると、自分の周りでも休み時間は全部勉強している人がいたり、夜遅くまで勉強している人がいたり、とても努力をしている人がいることに気づく。

その人たちは入試で結果が出なかったとしても、受験期にとても成長していたような気がする。
自分が頑張りたいことが見つかってない人に、努力をする機会を与えている事はいいことなのかもしれない。

受験が自分にもたらしてくれたもの②仲間

受験を通して、同じように受験に真剣に取り組もうと思っている人とつながることができた。
休み時間や放課後に一緒に勉強をした人やお互いに質問しあっていた人との仲間意識があり、今でも相談事などをしたりする。

そういった画一的な目標があるということにより、つながれた仲間がいるということは、受験が人々に与えてきた最大の産物だと思う。

受験主義教育は必要なのか

上述したように受験によって得られるものもあれば、受験主義教育の弊害もある。

よく、受験のための勉強は社会に出ると役に立たないといわれることがあるが、僕は受験を通して人間的に成長することができたと思っている。
だから、自分にとっては受験を経験してよかったなと思っている。

しかし、今のように特殊な職業につかない限りは、学歴が重視される社会はどうかと思う。

受験をする人数、大学進学する人数は減らしていかなければならない。

正直、就職するために仕方なく大学に行くという人も多く、そういった人の中で、受験勉強もまともにしない人が大学に行くの必要はあるのだろうか。

受験主義教育を是正するには①雇用の流動化・最適化

大学受験をする人の多くは、就職のためという人が多いと思う。
ということは、教育を変えるには採用を変えることが必要不可欠である。新卒一括採用から流動的な雇用に移行していくことにより、学歴だけで人を見て採用をするという現状が少しは改善されるのではないか。

そうすることにより、雇用が最適化され、人生を再チャレンジする、学びたいときに学べる、そんな社会の風潮を作ることができるのではないだろうか。

受験主義教育を是正するには①大学の数を減らす

大学の数が多すぎるのではないだろうか。

正直資格の合格率などを「売りにしている大学もあるが、資格試験は予備校でやればいいのではないだろうか。大学の数を減らして、大学はアカデミックなことに集中し、資格対策などは予備校などが追えばいいのではないだろうか。

就職予備校でしかない大学は統廃合によって減らしていかなければならない。

最後に

現在の受験至上主義教育によって、学校現場・子供たちは疲弊してきている。
もちろん、受験を経験することによって得られるものは多いため、受験をなくすべきとは思わない。

しかし、受験をしなくても自分のやりたいことをできる可能性はあるというように、多様な選択肢があるような社会にしていくべきではないか。

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太田一希
太田一希
2001年愛知県西尾市生まれ。神戸大学経営学部一回。政治については勉強中。受験勉強を通して、教育の理不尽さに気づく。それを変えるには、政治的アプローチも必要と思い、政治に興味を持つ。大学生の間に学びたいことは、会社経営・経済学・教育学。政治にあまり詳しくない、ライト層がもっと政治に参加できるような環境づくりの推進を目指し、活動中。政治に興味を持ったのは最近で、知識も浅いですが、この活動を通して、皆さんと一緒に学んでいきたいです!!よろしくお願いします!