コラム

大麻の危険性~高まる大麻合法化の声~(By うの)

大麻による薬物乱用が増加している

大麻の歴史

大麻は日本の歴史の中で関わりが深く、古くから繊維として「麻」が儀式に用いられてきた。戦国時代に綿花が渡来するまでは、衣服のほとんどが麻で作られていた。戦後、麻の栽培が大麻取締法で禁止されるまでは、麻は、重要な繊維であり、食料であった。19世紀初頭から国際的に流通が制限された。1912年ハーグ阿片条約を1925年に補足した際に、大麻が精神に実害を起こすことを理由に制限されたのである。1937年には大麻の使用を禁止する法律がアメリカで成立し、その流れを受けるように、日本でも禁止された。1970年代に大麻論争 が巻き起こり、大麻解禁が叫ばれ、現代でも医療大麻、嗜好品としての大麻を解禁するよう叫ぶ人間が数多くいる。

大麻が危険である理由

大麻に含まれるΔ9-テトラヒドロカンナビノール(以下、THC)が脳内の受容体を刺激することで、快楽、幻覚、鎮静、抗不安、鎮痛などの作用を発揮する。次に掲げる理由から、大麻は危険である主張したい。

精神依存性がある

大麻は強力な麻薬である覚醒剤やヘロインよりは弱いものの、明らかな精神依存性を有している。大麻使用が常習化すれば、その精神依存性から薬物を手に入れるために犯罪に走るような深刻な事態がやはり予想される。依存性薬物は、人間の努力によって得られる快感以上のものを得られてしまうために、決して忘れることのない記憶として定着してしまうので、使用者はその快感を求めて再び大麻に手を出してしまう。

幻覚作用を有する

大麻には「催幻覚」作用がある。幻覚というのどういうものかというと、夢のように非現実空間の中に自分が置かれることであり、色彩や音への感覚から物体の大きさの認識まで様々な感覚の変調を来たす。これが人とのコミュニケーションや、車の運転など、幻覚を起こした人物が他人にとって危険なことは明らかだ。

医薬品が作られていないという事実

大麻に含まれるTHCはCB1という受容体を刺激することで作用を発揮するが、依存性や幻覚の問題を回避できないことが明らかになり、未だ製薬企業は医薬品を開発できていない

脳の萎縮が起こる

大麻の習慣的な長期使用によって精神の変調に関する研究は多数ある。CB1受容体が脳には広く分布しており、薬物接種を慢性的に刺激することは、認知症を助長する可能性がある。認知症患者は日本では絶えず増えており、社会問題化している。さらにリスクを増やすことは正しいのだろうか。

向精神作用があり犯罪が助長される可能性
大麻の幻覚作用は認知・判断能力を変調させる。その結果、重大事故や違法、あるいは反社会的な行動をとった際に、それが薬物による責任能力の喪失と判断されてしまうと、処罰することも難しい。アルコールと違う点は幻覚を見る点であり、そういった薬物を社会として認めることは、様々な事件・事故の増加による悲劇をもたらす。

大麻が依存性薬物の入り口となる

大麻はコカインやヘロインなどのさらに危険な依存性薬物への入口になるという指摘がされている。海外では合法化の動きもあり、小学生の使用例も出るなど、国内で大麻の抵抗感が薄れてきていると懸念されている。覚醒剤など依存性の強い薬物使用のきっかけになるとされるだけに、大麻蔓延が警戒されている。

大麻はタバコより害が少ない?

大麻の有害性とタバコの有害性についてよく比較されるが、多年にわたって大麻を使用する者の人口比率が、タバコやアルコール使用者と比べてはるかに少ないため、大麻による公衆衛生に対する危険性は、タバコやアルコールが与える危険性より低めに評価される傾向にある。しかし、ほとんどの大麻使用者は、ほかの薬物の使用者でもある点を強調しなければならない。公衆衛生の観点から、大麻を含んだ複合的リスク評価をするべきだろう。精神依存という観点に限定すれば、タバコに含まれるニコチンのほうが強力であることは確かに知られているが、大麻の有害性は精神興奮性成分を含むタバコとは次元の異なる中枢抑制や幻覚作用に基づいたものであり、それらによる悪影響はタバコには見られない。また長期使用による弊害はどちらも健康を害するという意味では深刻な害であり、どちらも手を出すべきではない。

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薬学生/千葉自民党学生部部長。1998年千葉県生まれ。大学1年生の時に薗浦健太郎衆議院議員の講義を受けて政治の世界に興味を持つ。臼井正一県議会議員をはじめ、多くの県会議員に影響を受ける。「若者と政治を身近に」がモットー。専門は医療。新たな医療の可能性を模索し活動中。趣味はオーケストラ。楽器はバイオリン。

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