コラム

台風10号接近中、昨年の「八ッ場ダムは必要だったのか」論争を考える(By タカジュン)

台風10号接近中、昨年の「八ッ場ダムは必要だったのか」論争を考える

太平洋を北上している過去最大クラスの台風10号が、日本へ接近しています。

この大型の台風、昨年のニュースを思い出します。

東日本の各地を襲った昨年10月の台風19号では、河川で24の堤防が決壊、70以上の河川で氾濫が起きました。
特に日本一の領域をもつ利根川が氾濫したことは大きな衝撃を与えました。

論争となった「八ッ場ダム」

昨年の台風19号による大雨で「八ッ場ダムは必要だったのではないか」という議論が起こったことを覚えているでしょうか。

旧民主党政権時、国土交通省が中止宣言をしたのが群馬県の利根川水系の八ッ場(やんば)ダムです。

地元住民がの中止宣言に猛反対の声を上げ国土交通省が検証した結果、結局、八ッ場ダムは建設することになりました。

この八ッ場ダムですが「今回の大雨で水を貯めて利根川水系の堤防決壊や氾濫を防いだ」という声が上がっています。
結果的にはそうなりました。確かに八ッ場ダムのおかげて救われた命があったというのは事実です。

たまたま水位を落としていた!?

しかし八ッ場ダムは2020年春の本格運用に向けた試験運用中で水位を落としていました。
(無事、2020年4月1日に運用が開始されています)

つまり、たまたま「カラカラ」だったため洪水に耐えられた可能性があるのです。
水が通常通り貯まっている状態であれば緊急放流(ダムの決壊を防ぐために臨時でダム内の水を河川に流すこと)が必要であったのかどうか、検証する必要があります。

引用:八ッ場ダム

緊急放流による河川の水位の上昇は避けられませんから、当然リスクを伴います。

ダムの治水工事で災害を防ぐ一方で、河川改修をするという手があります。

河川改修は水が流れる事を重視するので、想定を越える事態になっても堤防決壊という最悪の事態を避けられる可能性が高くなります。
たびたびニュースにもなる都市の地下水路もその例です。

そもそもダムは降雨が「想定した場所」に「想定した規模・降り方」で発生し、かつ放流のタイミングを誤らないという場合に河川への流入量を減らせるにすぎません。

八ッ場ダムに掛かった費用は5000億円とされています。
その費用を河川改修に使えた可能性だってあるのです。

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本名高野純市。政治の情報を毎日発信する学生ツイッタラー。青山学院大学在学。WEBメディアでの民間経験を経て、政治家の事務所インターン生に。その後、WebメディアPolicyを立ち上げ。政党学生部部長。

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