コラム

【部活動廃止論】現役大学生が考える弊害と代替案(By 太田一希)

部活動

部活動廃止論 現役大学生が考える部活動の弊害と部活動の代替案

今回は、部活動廃止論者の僕が、なぜ部活動を廃止すべきと主張するのか、部活動に変わる文化・スポーツ教育の枠組みをどうすべきと考えているのかをまとめていきたい。

部活動廃止すべき理由①教員の質の低下

まず、部活動が存在することにより教員の質が低下していると考える。なぜなら、授業やクラスの運営に対してはあまりやる気はないが、部活動をやりたいから教員を続けているという教員が一定数いてもおかしくないと思うからだ。
しかし、そのような教員の個人のやる気のなさだけに責任を押し付けるのではなく、子供たちにスポーツを教えたい、文化を継承していきたいといった人たちを受け入れる体制ができていないことが大きく影響しているといえる。僕は、部活動を廃止して、後ほど述べる新たな文化・スポーツ教育の枠組みを作ることにより、そういったスポーツ・文化を通して子供たちとかかわりたいという人たちが活躍できる場を提供することが大切だと考える。

部活動廃止すべき理由②授業への影響

部活動は授業に悪影響をもたらしているといえる。部活動での負担により、授業中に寝てしまうということもあり得るだろう。しかし、それに関しては、部活動以外の活動(塾や習い事など)によっても起こりうることであり、部活動だけを責めることは違うと思う。
それよりもむしろ部活動によりできた生徒と教員の人間関係が授業や成績評価に悪影響を及ぼしているのではないかと思う。例えば、授業中に自分が顧問をしている部活に所属している子ばかりに発言をさせることであったり、無意識のうちに進路にもかかわる成績評価を自分の部活の子に優遇してしまったりといったことが起こってもおかしくない。

部活動廃止すべき理由③教員への負担

部活動は、残業に含まれない(に等しい)と言われており、教員の負担となっている。
さらには、その負担に応じた報酬が払われていないというのが現状である。確かに、教員は部活動のスケジュールを組むことができ、負担が少なくなるように調節できるという意見もある。しかし、保護者や生徒の意向などに配慮しなければならず、自由に活動を減らしたりするというのが難しいというのが現状である。その部活の伝統や風習など、いきなり方向性を変えるというのは、生徒や保護者、OB、OGらの反発がある可能性も否定できない。伝統的に活動量が多い部活動の顧問に配属された教員は多くの負担を強いられるというのは、なかなか変わらないと思う。

部活動廃止すべき理由④生徒の選択肢を狭める

部活動が学校の枠で区切られてしまっているため、例えば、本当は野球がしたいのにうちの学校は野球部の顧問が厳しいからやめておこうとして、その子の野球をする選択を取れなくしてしまう、野球部が強い学校に行きたいから偏差値があまりよくない学校に行く選択をしてしまうなどといったことが考えうる。部活動と学校が同じ枠組で区切られているがゆえに、生徒が選択肢を狭められてしまっていると思う。

部活動廃止すべき理由⑤合わなかった集団から抜け出せない

もしクラスが合わなかったとしても、一年たてばクラス替えがあり、集団が変わり、毎年やり直せるチャンスがある。しかし、部活動は二年半同じ集団に所属し続けなければいけない。いやなら部活をやめればいいという人もいるのかもしれないが、部活動のコミュニティがクラスの中でも強かったり、学校から部活動に所属することが強制されていたりということがあり、なかなかやめられないというのが現実である。

部活動廃止すべき理由⑥学校内のコミュニティに縛られてしまう

高校時代に、部活動が学校内・クラス内でも大きな影響力を持っているとを感じることが多々あった。仮に、部活動が存在しなかったら、多くの人が学校外でのコミュニティを作ろうとして、人間関係の軸を複数のところに置くことが出き、いじめ問題なども起こりにくくなるのではないかと思う。

学校のコミュニティを超えた文化・スポーツ教育の新たな枠組みの構築

僕は、部活動を廃止さえすればいいとは思っていない。自分自身も中学時代は野球部に所属していた。白球を追いかけた日々が仲間の大切さでや努力の尊さを教えてくれたことは否定しようがない。しかし、小学校の頃に所属していたドッジボールのクラブチームや、保育園のころからずっと所属している空手道の会から学ぶことは、同じくらいたくさんあったと思う。
文化・スポーツを通して学ぶことは多いとは思うが、学校の枠組みに縛られなければならないのだろうか。僕は、学校のコミュニティを超えて新たな枠組みを作るべきだと思う。
学校単位ではなく、学校間の壁をなくして、自由な枠組みの中でクラブチームや習い事を行うべきではなかろうか。まずは、部活動の大会として開催されているインターハイ・甲子園が学校単位の部活動だけでなくクラブチームでも参加できるようにするところから始めてはどうか。

新たな枠組みを作ることによるメリット

まず、一人が選べるスポーツクラブの数が一種目ひとつから同じ種目の中でも複数から選べるようになり、体罰などが蔓延しているクラブは人が集まりにくくなり、体罰が減らせると期待できる。
また、学校という狭い空間の中で狭まっていた視野が、学校の壁を越えた枠組みを構築することにより、広い視野を持った人が育つのではないかと思う。
学校とクラブチームがそれぞれ独立することにより、学校を学問や教育方針により選ぶことができるようになり、教員がクラブチームの人間関係により偏った見方を学校現場に持ち込むことを防ぐことができる。

部活動は廃止すべき!

以上のことから、僕は部活動を廃止すべきと思う。かといって、文化・スポーツをないがしろにしてよいというわけではない。新たな枠組みを作り、文化・スポーツ教育の推進と閉塞的な學校現場に流動性をもたらすべきだ。

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太田一希
太田一希
2001年愛知県西尾市生まれ。神戸大学経営学部一回。政治については勉強中。受験勉強を通して、教育の理不尽さに気づく。それを変えるには、政治的アプローチも必要と思い、政治に興味を持つ。大学生の間に学びたいことは、会社経営・経済学・教育学。政治にあまり詳しくない、ライト層がもっと政治に参加できるような環境づくりの推進を目指し、活動中。政治に興味を持ったのは最近で、知識も浅いですが、この活動を通して、皆さんと一緒に学んでいきたいです!!よろしくお願いします!

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